東日本大震災をうけて,歴史上の災害が見直されるようになりました.特に仙台平野を襲った869年の貞観地震津波や1611年の慶長奥州地震津波などは,震災以前には一般に知られた存在ではありませんでしたが,その後の研究で仙台平野に大きな被害をもたらした災害であったことが解明されています.歴史記録に記された大規模災害や地域に残された伝承は,同じ経験をした先人達からのメッセージとして真摯に耳を傾けなければなりません.