災害時にはカルテを始めとして診療情報が利用できない状況となりえます.今回の震災では,沿岸で壊滅した病院が離れた施設にバックアップを準備していたことにより,患者情報が守られた話がありました.電子カルテ化が進んできた現在,宮城県内の病院や国立大学病院の診療情報バックアップが事業化されていますが,電子化された情報のみならず電子化されていない施設の紙カルテへの対応や患者さん本人が情報を携帯することなど様々な形態で診療情報が保持される仕組みを構築する必要があります.