東日本大震災の際,被災地医療機関には日本全国および世界から多くの医療支援が寄せられましたが,支援を受け入れる側の医療機関は被災したことで現場が混乱し,支援の受け入れにまで手が回らず支援力を十分に活用できなかったという課題が浮かび上がりました.自分達が被災者となった際,どのように支援を受けるか予め,急激に殺到する支援をどのように活用するか「受援計画」を整備しておくことが,効率的な支援を受けるために必要不可欠なことであると考えられます.受援計画はどのような大規模病院,災害拠点病院においても必要です.2013年7月段階において,調査に回答をした42災害拠点病院中,受援計画策定済みは6病院にとどまりました.