大災害時であっても分娩は存在する.周りに妊娠している方はいませんか?

東日本大震災の発生時にも,分娩はありました.分娩は待ってはくれない救急疾患です.自治体や妊婦さんは,救護所や避難所でも分娩が起こりうることを念頭に置いて備えておく必要があります.また,妊婦は災害弱者であることを知っておく必要があります.日本産科婦人科学会の産科ガイドライン2014では,一次トリアージにおいて妊婦は第二優先順位(黄タッグ),破水,性器出血,腹痛,胎児死亡のいずれかを示した場合は第一優先順位(赤タッグ)とするとしています.災害時には周囲に妊娠している方がいないかどうか,すぐに確認する必要があります.

作成日(撮影日):
2015/04/07 
登録者:
伊藤潔 
フェーズ:
緊急 応急 復旧・復興 
対象:
住民 自治体 
カテゴリ:
災害医療 
場所:
 
関連する学術論文・資料等
  • 伊藤潔、菅原準一:大震災時の産婦人科医療、東日本大震災を分析する 第2巻 震災と人間・まち・記録、明石書店、pp.55-67、2013
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