発災当初,政府は一部の市町村の機能が失われていることすら把握できませんでした.制度上,市町村が被害状況を都道府県に報告し,政府が集約することになっていますが,大災害では被害が大きい市町村ほど情報の収集が難しく,情報発信が困難となったのです.そこで,市町村からの情報が来ない場合には,都道府県や国の機関が積極的に被災現場に出かけていくことも含め,情報収集に積極的に当たる必要であります.
このため,災害対策基本法の改正で,都道府県が情報収集に積極的に務めることが規定されました.国の出先機関なども含め,甚大な被害を受けた市町村の情報収集に積極的にあたる運用が行われることが望まれます.