被災市町村は災害応急対策,被災者支援などの業務が増大し,平常時の業務の一部も継続する必要があったため,行政の対応能力の限界を超える例が多く見られました.特に,職員や庁舎が被災した市町村では,行政機能が著しく低下した中でその多くが対応に苦慮しました.県のサポートも被害が多数の市町村に及んだため,十分機能せず,遠隔地の地方自治体の応援を受ける必要が高まりましたが,被災自治体の多くは,災害時に他の地方自治体から応援を受ける計画を持っておらず,有効な広域支援が受けられない問題も発生しました.
このような問題に対処するため,地方自治体には受援計画や業務継続計画を事前に策定しておく必要性が指摘されています.