前兆的地殻変動の検知に頼った短期的地震予知は必ずしも成功しない

2011年東北地方太平洋沖地震の発生後に震源域海底から回収された各種観測データから地震発生直前の地殻変動についての詳細な検討が行われました.地震発生に至る変動が発生していたことを認めることはできましたが,マグニチュード9に及ぶような巨大地震の前兆と把握できるような顕著な異常は認められませんでした.このことは,地殻変動連続観測が地震発生域の現状把握に有力であることを示す一方で,それだけで巨大地震の直前予測が可能となると期待はできないことが示しています.

作成日(撮影日):
2015/04/07 
登録者:
日野亮太 
フェーズ:
事前 
対象:
政府 気象庁 研究者 
カテゴリ:
地震予知 観測 
場所:
海底 
関連する学術論文・資料等
  • Hino, R., D. Inazu, Y. Ohta, Y. Ito, S. Suzuki, T. Iinuma, Y. Osada, M. Kido, H. Fujimoto, Y. Kaneda, Was the 2011 Tohoku-Oki earthquake preceded by aseismic preslip? Examination of seafloor vertical deformation data near the epicenter, Marine Geophys. Res., DOI 10.1007/s11001-013-9208-2, 2013.
  • Ito, Y. R. Hino, M. Kido, H. Fujimoto, Y. Osada, D. Inazu, Y. Ohta, T. Iinuma, M. Ohzono, S. Miura, M. Mishina, K. Suzuki, T. Tsuji, J. Ashi, Episodic slow slip events in the Japan subduction zone before the 2011 Tohoku-Oki earthquake, Tectonophysics, 600, 14-26, 2013.
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