市町村別の復興計画策定期間の最長は,相馬市の9か月,最短は広野町の2ヶ月であった.最頻値は5ヶ月と7ヶ月でともに8市町村であった.全体の平均期間は5.6ヶ月であり,委員会設置から復興計画発表までにおよそ半年程度を要していたことになる.今回の震災復興計画策定に要したこの半年という単位は,将来的な復興計画を策定するうえでのひとつの基準と看做せる可能性がある.しかしながら,早く策定できたとしても,復興計画の事業化には,地域ごとの様々な要因による遅れも発生している.急いで策定しなくても,事前から将来的な計画を持ち,十分な時間をかけて,検討していく必要もある.