震災では多くの人が様々な危険な場面を回避したり,困難な場面を克服したりしてきました.それを可能にした個人の性格,考え方,日常の習慣などの「生きる力」について,どんな場面でどんな力が必要であったか,78名の被災者の方々にインタビュー調査を実施し,思うままに語って頂きました.インタビュー記録を分析した結果,地震や津波の襲来直後の発災時,避難所生活などの応急期,その後から現在も続く復興期など,フェーズによって必要な「生きる力」が異なることがわかりました.