災害拠点病院に患者が集中しない体制作りと,被災者への情報発信.

被災者に対して,開いている病院・診療所の情報の普及が進むと「通院支障」を解消する方向に向かうことが示唆され,情報伝達の重要性が確認された.「通院支障」の項目として,「どこに行けばよいのかわからない」被災者が東日本大震災発生後の仙台市では多かった.今後の大規模災害では,被災者が地域の災害拠点病院に集中することは避ける必要がある.そのために,単に開いている病院・診療所の情報を伝達するのではなく,症状などに応じて向かうべき適切な病院・診療所がわかるような情報を発信することが重要であると考えられる.

作成日(撮影日):
2015/04/07 
登録者:
地引泰人 
フェーズ:
事前 緊急 応急 
対象:
マスコミ 自治体 住民 
カテゴリ:
災害情報 災害医療 
場所:
大都市部 
関連する学術論文・資料等
  • 地引泰人・大原美保・関谷直也・田中淳: 東日本大震災後の仙台市の病院・診療所に関する支障と情報ニーズについての分析, 日本災害情報学会誌「災害情報」, pp.91-101, Vol.11, 2013.
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