被災地域の自治体職員,被災地域や人為的災害の原因となった事故現場での救援や復旧・復興に従事する者のこころの健康も含む健康にはより一層の配慮を要する.

被災地域の自治体職員,被災地域や人為的災害の原因となった事故現場での救援や復旧・復興に従事する者は自らが深刻な被災体験をしている者が多いことに加え,発災直後より自らや自らの家族の復旧を後回しにして,現場で過重労働を行わざるを得ない状況に置かれがちであり,尚且つ,被災地域住民のストレスの矢面に立たされ,バッシングの対象となることもある.また,大災害の場合,復興は長期に及び,災害前に比べると過密スケジュールでの業務を行う期間は長期に渡る.メディアを含む一般社会がこのことを認識するとともに,被災地域での救援・復旧・復興にあたる従事者の労働・活動の環境や健康管理に配慮した体制を構築していくことが必要である.

作成日(撮影日):
2015/04/07 
登録者:
富田博秋 
フェーズ:
事前 応急 
対象:
国 自治体 医療機関 
カテゴリ:
人材確保 健康問題 こころのケア 
場所:
 
関連する学術論文・資料等
  • 平成25年度厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業(精神障害分野))被災地における精神障害等の情報把握と介入効果の検証及び介入手法の向上に資する研究報告書
  • 富田博秋、根本晴美:第6章 災害時の精神医療と精神保健.東日本大震災を分析する.明石書店 pp82-91, 2013、
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