被災地域の自治体職員,被災地域や人為的災害の原因となった事故現場での救援や復旧・復興に従事する者は自らが深刻な被災体験をしている者が多いことに加え,発災直後より自らや自らの家族の復旧を後回しにして,現場で過重労働を行わざるを得ない状況に置かれがちであり,尚且つ,被災地域住民のストレスの矢面に立たされ,バッシングの対象となることもある.また,大災害の場合,復興は長期に及び,災害前に比べると過密スケジュールでの業務を行う期間は長期に渡る.メディアを含む一般社会がこのことを認識するとともに,被災地域での救援・復旧・復興にあたる従事者の労働・活動の環境や健康管理に配慮した体制を構築していくことが必要である.