女性用物資の不足、更衣室など女性への配慮の不足などを防ぐよう,避難所のリーダーに女性を加える.また,女性に対する暴力の増加や男性の孤立化が生じないよう,男女それぞれの視点を持って被災者対応を考える.

東日本大震災では,避難所や仮設住宅等に女性のリーダーが少なく,意思決定に女性がほとんど参画していなかったため,男女のニーズの違いを踏まえた対策が不十分でした. 例えば,女性用の物資の不足,女性専用の物干し場,更衣室,授乳室が設置されないなど,女性が困難を抱えていました.また,長引く避難所や仮設住宅の生活,そして生活不安などの影響により,女性に対する暴力の増加や男性の孤立化が生じました.そこで,避難所のリーダーに必ず女性を加えること,女性・男性それぞれの弱さを認識した避難者対応の工夫について,政府も指針を示しています.今後の災害でも十分な取組が必要となると考えられます.

作成日(撮影日):
2016/12/05 
登録者:
丸谷浩明 
フェーズ:
応急 復旧・復興 
対象:
国 自治体 自主防災組織 住民  
カテゴリ:
ジェンダー 避難所 仮設住宅 
場所:
 
関連する学術論文・資料等
  • 中央防災会議「防災対策推進検討会議中間報告」p.16,2012 http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/suishinkaigi/pdf/chukan_hontai.pdf 内閣府男女共同参画局「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」 http://www.gender.go.jp/policy/saigai/shishin/
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