東日本大震災では,避難所や仮設住宅等に女性のリーダーが少なく,意思決定に女性がほとんど参画していなかったため,男女のニーズの違いを踏まえた対策が不十分でした. 例えば,女性用の物資の不足,女性専用の物干し場,更衣室,授乳室が設置されないなど,女性が困難を抱えていました.また,長引く避難所や仮設住宅の生活,そして生活不安などの影響により,女性に対する暴力の増加や男性の孤立化が生じました.そこで,避難所のリーダーに必ず女性を加えること,女性・男性それぞれの弱さを認識した避難者対応の工夫について,政府も指針を示しています.今後の災害でも十分な取組が必要となると考えられます.