被災した企業が早期復旧を果たすには,BCPの有無にかかわらず,経営者が代替拠点を迅速に確保すること,通信手段を確保し取引先に迅速に連絡をとることなどが必要である.

東北大学が行った東日本大震災で早期復旧した被災企業へのヒアリングによれば,早期復旧の要因として,
・BCP を持つか否かにかかわらず,経営者等が代替拠点を迅速に確保するために素早い行動をとること
・従業員の確保に当たり,被災による減少を覚悟し,被災者の通勤の便宜等にも配慮すること
・復旧本格化後には,人手不足を予想すること
・通信手段を確保し,取引先に迅速に被災状況説明や取引維持のための連絡をとること
・電力,水道などの代替調達や燃料の確保に具体的に取り組むこと
が重要であることが分かりました.

作成日(撮影日):
2016/12/05 
登録者:
丸谷浩明 
フェーズ:
事前 応急 復旧・復興 
対象:
企業 
カテゴリ:
BCP 
場所:
 
関連する学術論文・資料等
  • 丸谷浩明,寅屋敷哲也:「東日本大震災の被災中小企業ヒアリングで把握された事業継続の必要要素と復興制度の事業継続面での課題」,地域安全学会論文集(電子ジャーナル論文),No.8,2016年2月
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