激しい揺れに直面した高速道路を走行中の運転者の行動について様々な検討が行われてきました.その一つとして,運転者への情報伝達の課題があります.いまや車載ラジオだけではなく,次世代走路交通情報サービス(次世代VICS)を活用した災害情報の伝達も進み,災害情報伝達経路が多重化され,運転者としては,様々な媒体から情報を入手することができるようになりつつあります.しかし,運転者が必要とする個別具体的な情報や行動指示を伝達するには至っていないように思われます.「ここを出よ」や「○○IC~○○ICは通行止め」という情報に加えて,その理由や具体的な行動指示を伝達する手法や,情報自体の内容や表現方法についての更なる検討が求められます.