災害によるコミュニティへの被災が深刻であるほど,ソーシャル・キャピタル(Social capital,社会関係資本)は,精神的健康に影響を与える

ソーシャル・キャピタル(Social capital,社会関係資本)は,人々が持つ信頼関係や人間関係(社会的ネットワーク)を指す社会学,政治学,経済学等などにおいて用いられる概念です.また,社会の効率性を高める上で人々の協調行動の活発化の重要性にも関わっています.東日本大震災被災地域の健康調査に基づく本研究により,被災地域におけるソーシャル・キャピタルが精神的健康にとって重要であることが改めて実証されました.更に家屋被災が深刻な集団において,よりソーシャル・キャピタルが精神的健康に大きな影響をもたらすことが示されました.

作成日(撮影日):
2016/12/05 
登録者:
富田博秋 
フェーズ:
事前 復旧・復興 
対象:
住民 
カテゴリ:
健康問題 こころのケア 
場所:
地域 
関連する学術論文・資料等
  • Tsuchiya N, Nakaya N, Nakamura T, Narita A, Kogure M, Aida J, Tsuji I, Hozawa A, Tomita H. Impact of social capital on psychological distress and interaction with house destruction and displacement after the Great East Japan Earthquake of 2011. Psychiatry Clin Neurosci. 2016 Oct 15. doi: 10.1111/pcn.12467. [Epub ahead of print]
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