東日本大震災では被災者の住宅を再建する用地や家屋再建に時間を要し,居住環境に関する見通しが立ちにくい被災者が多く出ました.被災住民の健康調査を元にした本研究では,このような居住環境に関する先の見通しが立っているか否かは被災者の精神的健康にも大きな影響を及ぼしていることを実証しています.被災者の居住環境に関する見通しを早く示すことは被災者の精神的健康の観点からも重要です.