津波碑は,過去の津波で浸水した位置よりも高く,より内陸部へ建立する必要がある.

岩手県内に存在する津波碑を調査したところ,7割以上が東日本大震災の津波浸水を免れていることが分かりました.岩手県内では,昭和三陸地震津波の際に,東京朝日新聞社からの義援金をもとにして県内各所に津波碑が建立されています.その際,津波の浸水線上に建立するよう指示がなされており,このことが7割以上もの津波碑が浸水しなかったことに影響していると考えられます.このように,適切な場所に津波碑が建立されていれば,住宅建設位置や津波避難の通過目標地点として津波碑が機能することが期待できます.

作成日(撮影日):
2016/12/05 
登録者:
佐藤翔輔 
フェーズ:
事前 
対象:
国 自治体 住民 
カテゴリ:
災害伝承 
場所:
地域 
関連する学術論文・資料等
  • 平川雄太,佐藤翔輔,白幡勝美,今村文彦:津波碑と津波浸水域の位置・対応関係と人的被害に関する考察-岩手県沿岸の事例-,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol.72,2016.11.
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