発災後すぐに注目され,かつ犠牲者が発生した震災遺構(災害遺構)は解体されやすく,その逆は震災遺構として保存されやすい.

東日本大震災で被災した宮城県内の震災遺構(候補)について,発災から5年間分の新聞記事を分析したところ,発災後に比較的早くに話題になり(記事になり),その場所や周辺で犠牲者が発生するなど,ネガティブなストーリーが存在するものは,解体されやすい傾向にあることが確認されました.一方,話題になるのが比較的遅くポジティブなストーリーがあるものは保存されやすい傾向にあることが明らかになりました.

作成日(撮影日):
2016/12/05 
登録者:
佐藤翔輔 
フェーズ:
復旧・復興 
対象:
国 自治体 
カテゴリ:
災害伝承 
場所:
地域 
関連する学術論文・資料等
  • 佐藤翔輔,今村文彦:東日本大震災の被災地における震災遺構の保存・解体の議論に関する分析-震災発生から5年の新聞記事データを用いて-,日本災害復興学会論文集,No.9,pp. 11-19,2016.7.
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