東日本大震災における宮城県での事例に,震災発生後に発信された約160万件ツィートの本文を読み込み,分析を行いました.このうち,テキスト中から位置情報を「推定」できるのは13.7%にとどまり,被害や支援ニーズを把握できるものは,その2.7%(つまり,全体の0.37%)にとどまっていたことが明らかになりました.大規模災害の場合は,被災地外からのツィートが多くなるだけでなく,発信されるツィート本文中に十分な記載(どこで,何が)がなされておらず,ソーシャルメディアを情報源として被災地の現況を把握することは,効果的ではないことが定量的に明らかになっています.